光学機器大手「オリンパス」の損失隠し事件で、国内外の三つのルートで実行されていた損失飛ばしのうち、シンガポールルートはドイツ系銀行の元行員が中心的な役割を果たしていたことが関係者の話でわかった。



　元行員はその後、別の外国銀行に転職するなどしたが、オリンパス側は、転職先の外銀に、飛ばしで利用する預金を移すなど、約１０年間にわたり関係を続けていた。不正を知る関係者を限定するため、元行員に頼り続けた可能性があり、東京地検特捜部などで手口の解明を進めている。



　関係者の話や同社の第三者委員会の調査によると、同社の山田秀雄前常勤監査役（６７）と森久志前副社長（５４）は１９９８年、多額の含み損を抱えた金融資産をファンドに買い取らせる損失飛ばしを始めた。



　ルートはシンガポール、欧州、国内の三つで、このうち、シンガポールについては、大手証券会社ＯＢに紹介されたドイツ系銀行のシンガポール支店元行員が窓口になっていた。

(この記事は社会（読売新聞）から引用させて頂きました)

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