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手術後の病院のミスが原因で06年、43歳で亡くなった稲垣克彦さんの父克巳さん(82)=愛知県春日井市=が、克彦さんの術後の経過を振り返った著書「医療の安全を願って」(風媒社)を出版した。22年間、意識が戻らないまま生涯を閉じた長男の無念を思い、「同じ過ちを繰り返さないよう、医療関係者だけでなく医療ミスの被害者らに幅広く読んでほしい」と話している。【河出伸】
克彦さんは南山大4年だった83年7月、名古屋大付属病院でリンパ管腫の手術を受けた。手術後の容体の異変に対する病院のミスで2日後、脳障害を起こし意識不明に陥った。
5年4カ月入院し、自宅で療養していた06年3月、息を引き取った。「目を覚ましてほしい」との家族の願いは届かなかった。
克巳さんは著書で、医師や看護師が適切な措置を取らなかったことや、入院中の看護師の横柄な態度に傷つけられたエピソードなどを再現した。医療界やメディアで使われた「植物人間」との言葉に心を痛めたこともつづった。
介護と仕事を両立させるため、勤めていた銀行を辞めて転職するなど生活が一変したことや、妻の道子さん(79)らと交代で克彦さんの介護を続けたことも振り返った。
克巳さんは91年、克彦さんに対する医療ミスを問い、国に損害賠償を求めて提訴。99年、勝訴した。01年には裁判の記録集「克彦の青春を返して」を出し講演も重ねてきた。著書には裁判記録も収録し、「医療事故を調査する第三者機関を早く作ることが被害者を減らす最適の方法」と訴えている。
「医療の安全を願って」は1575円。問い合わせは風媒社(052・331・0008)。
(この記事は社会(毎日新聞)から引用させて頂きました)
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