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今や、企業が、社員の人生全体に対して責任を持つことは現実的ではない。働く個人は、企業に自らの人生の進路を委ねて、企業に頼るのではなく、自分の人生に自分で責任を持つ必要がある。そうした中で、自分の人材価値を育みつつ、仕事と気持ちよく付き合っていかなければならない。



今回は、転職だけでなく、職業人生全体を考える上で指針になる考え方を「五箇条」にまとめて、お伝えしよう。



■ その一:価値観に反する仕事をしない



自分の価値観に反する仕事はしない方がいい。価値観の範囲は「好き嫌い」くらいまで拡げて考えて良いが、自分の仕事自体の意議を他人に胸を張って説明できるような仕事を選ぶべきだ。



また、会社のため、あるいはお金のためであっても、自分が不正だと思うことは行うべきでない。「会社のため」を理由にごまかしを目的とする決算操作を行ったり、詐欺まがいのビジネスに手を染めて自己嫌悪に陥るというような状態は、たとえその行為が違法でなくても止める方がいい。不正なビジネスはその時に問題にならなくても、長続きしないから、その分野でキャリアを積んでも無意味になる可能性が大きい。



それに、仕事に関わっている時間は長いし、人生全体の中でも、一日の中でも、一番活気のある大事な時間だ。この時間を、価値観に反する仕事をして過ごすのは良くない。お金になるから、出世できるから、といった程度の理由では割に合わないことが多い。



それに価値観に反する仕事をしていると、自分自身に疑いを持つようになるので、ビジネス上重要な局面で100%力が出ないことが多い。



■ その二:会社にでなく仕事にプライドを持つ



現代人にとって、自分の仕事に対してプライドを持つことは必要なことだ。但し、それを会社に対して持つのではなく、自分の仕事の内容に対して持つようにするべきだ。端的に言って、他の会社で通用しないような仕事の内容、あるいはスキルでは、現代を生きるビジネスパーソンとして心許ない。今や、会社がいつまで続くかは予測できないし、会社と個人の関係がどれだけ良好に続くのかも分からない。



経済的にだけでなく、精神的にも会社に頼り切っていると、会社が傾いたとき、あるいは会社と自分の関係が変化したときに立ち直りが難しいし、そもそも仕事の進歩が乏しくなりがちだ。



自分の仕事内容にプライドを持つために必要なのは、二つの小さな努力だ。一つには他の会社で自分と同じ仕事をしているビジネスパーソンの仕事ぶりについて知る努力で、もう一つは自分の仕事が外でも通用するように「標準化」を意識しておくことだ。そのためには、特に同業他社の同年配からやや先輩くらいの人との交流が役に立つ場合が多い。



「私は自分の仕事として○○をしてきた」あるいは「私は○○が出来る」、そして、できれば「私の仕事力は成長している」。これが、職業人としてのプライドの源泉だ。



■ その三:自分のお金は大切に、他人のお金は気にせずに



仕事を考える上で、お金についてどう考え、お金とどう付き合うかは重要なテーマだ。結論から言えば、「プロとして、自分が受け取るお金(報酬)は大切にする。しかし、他人が貰うお金は気にしない」という心境を持つことが出来れば理想的だ。筆者は、この心得を、同じ職場から外資系の会社に転職した後輩に贈ったことがある。厳密に守ることは不可能だと思いつつ伝えたのだが、彼はその後複数の外資系の会社で活躍している。



たとえば、転職の際に報酬について納得が行くように交渉することは悪くない。あるいはボーナスの決まり方などについて、自分の意見をはっきり言うことも時には大切だ。何れも、自分の仕事にプライドを持っているなら当然のことだ。一般論としても、「控え目」よりも「主張すべきことは積極的に主張する」方が得だ。



しかし、自分のお金(報酬)を考えるときに、他人の貰っているお金(報酬)にこだわると、精神的にもストレスを感じ、行動のバランスを崩す原因にもなるので注意したい。



筆者の知る限り、報酬に関して完全にフェアな会社・制度はまずあり得ない。現実の会社は、成果主義であってもなくても、不公平や運不運がある。他人のお金は気になるものだが、これを気にすると、自分の貰うお金が幸せなものでなくなることが多い。



仕事に対する評価がアンフェアで報酬もフェアでない会社は、それが直らない場合、それだけで十分転職を考えるに値するが、他人が貰っている金額自体は気にしてもプラスにならない。



■ その四:会社は取引先、同僚はお客様



会社組織は共通の目的に向かって戦うチームメートのようなものだから、出来の悪い上司や同僚(特に上司だ!)が居ると腹が立つことがあるのは仕方がない。



しかし、ものは考えようだ。会社で働くビジネスパーソン個々の仕事内容をよく考えてみると、組織の上司のため、同僚のために働いていることが少なくない。また、雇う側から見ると、その社員が組織の役に立っているから雇っているのだ、という場合が多いのが現実だ。つまり、現実を直視すると、ビジネスパーソンにとって、上司や同僚は、会社の顧客に負けず劣らず実質的に重要な「自分の顧客」なのだ。



筆者は、外資系の会社を四社経験した後で再び日系資本の会社で働くようになったが、その頃からこのように考えるようになった。すると、かつて日系の会社で働いていた頃なら腹が立って仕方がないようなことでも、腹が立たなくなった。その状況を前提として組織のために自分が何をするのが良くて、「自分の実質的な顧客」達を喜ばせるにはどうしたらいいかと考えることが、少しはできるようになり、精神衛生が著しく改善した。



場合によっては、筆者はこうした現実を知るのにあたって奥手だったのかも知れないが、人生自己責任時代にあっては特に、ビジネスパーソン一人一人が個人企業のようなものであり、勤めている会社は最大の取引先であって、上司や同僚こそが重要顧客なのだ。



■ その五:学ぶ楽しみ、教える喜び



いわゆる働き甲斐は「自分の仕事が誰かの役に立っているという実感」と「自分の仕事は成長しているという実感」の二つの要素によって成り立っている。



自分の仕事で工夫をしたり、自分の仕事のために何かを学んだりすることは楽しいことだ。また、同僚や後輩に自分が身につけた知識を伝えることは、それ自体が感謝される行為であると同時に、「教える」ことを通じて自らの知識がより深く自分に身につく効果がある。また、知識を吐き出してみると、次に自分にインプットしたい知識が見えてくるものだ。



仕事に関して、学ぶ楽しみと教える喜びを持ち続けられるように努力したい。転職はそのための環境を選択・整備するための手段でもある。



【筆者紹介】

山崎 元(やまざき はじめ):経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員。58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。



※この記事は、リクルートエージェントのウェブサイト「転職成功ガイド」に掲載された内容をjapan.internet.com 編集部が再編集したものです。リクルートエージェントの転職支援サービスについては http://www.r-agent.co.jp/ をご覧ください。





(この記事はインターネット(japan.internet.com)から引用させて頂きました)

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